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タテ[たて]

歌舞伎の立回りのことをさしていう。

殺陣[たて]という場合は、たとえば新国劇などのリアルな立回りをさしており、舞踊では使わない。 喧嘩や捕り物などの人間が争う場面の表現がタテであり、舞踊においてはこれを、リアルさを避けた形で様式化しており、タテよりも更に、 様式化・舞踊家をおしすすめたものを、所作ダテという。タテの基本は歌舞伎の立回りであり、その技法は、四〇以上あり、 それらを工夫して組み合わせて表現する。この工夫をするのは、タテ師の役割である。